日本は世界第2位!森林大国、日本の森林率

2014.1.27 12:00 

杉林_mini
 

日本は世界でもトップレベルの森林大国です。
森林の面積は、約25万3200平方キロメートルで、森林率は世界第2位。1位は、フィンランドで、約74%。続く日本は、約68%、3位は、スウェーデン約67%です。

人口1人あたりの森林面積は、0.2ヘクタール(40メートル×50メートル)と少ないのですが、1億2000万人の人口で、約67%の森林率を保っているのは珍しいことです。

森林率_mini
 

昔はもっと森が多かったのか?

今でこれだけ、森林があるなら、昔はさらに多かったのか?
いえいえ、江戸時代は禿山ばかりでした。江戸時代は、暮らしのエネルギーとして、薪や木炭を使っていたため、山から大量の木を伐採していました。

江戸や大阪といった大都市周辺では、森林を刈り尽くし、地方の藩から薪を輸入していたほどです。森が豊かな地方の藩にとっては、江戸や大阪への薪の輸出が大きなビジネスとなっていたようです。
 

東海道五十三次

歌川広重の東海道五十三次を見ると、禿山ばかりであることがわかる。

 

なぜ、禿山から、森林大国へとなったのか。

江戸時代に続いて、太平洋戦争中、木材を軍事物資として使うために、さらに乱伐されました。

終戦後、焼け野原となった、日本中の街を再建するために、大量の木材が必要となりました。また、降った雨を吸い込まない禿山は、大水害を引き起こしたのです。そこで、「国土緑化推進委員会」を立ち上げ、国策としてスギ、ヒノキ、マツなどの造林が全国規模で進められました。

その結果、1951年から30年間で、人工林はほぼ2倍になり、現在の約68%という高い森林率を持つ国となったのですね。

 
参考資料|私の森.jp
photo by 私の森.jp 写真部

    

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