冬至にカボチャを食べるワケ。
2014年の冬至は、12月22日。昔から冬至には、かぼちゃを食べるといいますが、いったいなぜ、冬至にかぼちゃを食べるようになったのでしょうか?
これには、いくつかの説があるようなのですが、紹介しましょう。
ご存知のとおり、冬至は一年の中で最も昼が短い日。つまり、そこからまた、日が伸びていく境目の日でもありますよね。
一陽来復(いちようらいふく)といって、昔の人は、運気もこの日を境に、回復していくと考えたそうなのです。また、“運盛り”と呼ばれる「“ん”=運」が二つ重なる名の食材を食べて縁起担ぎをする風習が日本にはありました。この、運盛りの食材として、ナンキン(カボチャ)、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、カンテン、ウンドン(ウドン)の7つがあります。
運が回復する冬至の日に、縁起担ぎとして、これらの7食材を食べて元気に過ごそうと考えたのでしょうね。そして、かぼちゃ(ナンキン)は、冬至の運盛り7食材の、一つだったというわけなのです。
でも、冬至にかぼちゃを食べる理由は、それだけではありません。
かぼちゃには、ビタミンA(β-カロチン)、ビタミンC、ビタミンEなどの、栄養素も豊富に含まれています。その中でも、β-カロチンには、体を温めたり、抗がん作用があったりします。さらに、体内に入った、β-カロチンは、ビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くし、風邪予防にもなるのです。
また、今では冬でも、ハウス栽培や輸入することができるおかげで、お店にいけば、いろいろな野菜を手に入れられますが、昔は、この時期は秋野菜の収穫も終わり、あまり食べるものがありませんでした。
そんなときでも、保存しておくことができ、しかも、栄養豊富なかぼちゃは、大切にとっておきこの時期に食べたというわけなんですね。
寒くて病気にもかかりやすい冬に、かぼちゃは、まさにうってつけの食材。かぼちゃを食べて、元気に新年を迎えませんか?ポタージュやスープにすると、体もポカポカ温かくなりますよ。
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