木の周りの雪がとけていく不思議現象。春におきる“根開き”とは?

2014.3.16 12:00 

yukinebiraki_mini
 

雪の降りつもった林に、春の足音が聴こえてくると、木のまわりだけ雪が溶けていることに気づきます。これは、「雪根開き(ゆきねびらき)」や「根開き(ねあき)」と呼ばれる現象で、春の訪れを知らせてくれます。

いったい、なぜ、木のまわりだけ雪が解けるのでしょうか?とうぜん、木が暖かいからですが、それにはもちろん、わけがあります。

それは、雪と木の光の反射率の違いです。雪は白いので、光をほとんど反射して温まりにくくあまり溶けません。しかし、木は黒にちかい色をしているので、光を吸収して温まります。その熱が、木の回りの雪を溶かします。

また、春になると木が、活発になり地下水を多く吸い上げるようになります。木の回りより、高い温度の地下水によって木が暖められるようです。

雪が多い地域の人は、ぜひ木の根元を注意して見てみてくださいね。

 
Photo by kabegamimura.net

    

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