砂糖を入れないのに甘い!!米麹をつかった甘酒の作り方
冬になると、あちこちでふるまわれる甘酒。寒い季節にフーフーと冷ましながら飲むイメージがありますが、江戸時代には熱い夏に飲まれていたようです。甘酒は夏バテ防止の栄養ドリンクだったんですね。大量のブドウ糖とアミノ酸が含まれていて、健康にも美容にもいいといわれています。
甘酒には、米麹と炊いたお米を混ぜて暖めておく本来の作り方と、お酒を作ったあとにできる、搾りかすに砂糖を加えて作るものの2種類があります。
今回作るのは、本来の米麹を使うタイプ。麹にはアミラーゼという酵素が含まれていて、これが米を甘くします。アミラーゼは、唾液にも含まれているものですが、ご飯をよくかむと、だんだん甘くなってきますよね。この酵素にはデンプンを糖に変える力があるのです。米麹を使った甘酒は、砂糖を使わないのにとっても甘いんですね。
甘酒の作りかた
- ・白米をやわらかく炊いたもの 1合
- ・米麹 200g
- ・60度のお湯 300cc
作り方
- 1.白米を柔らかく炊いておく。
- 2.米麹を細かくほぐす。
- 3.炊いたご飯の粗熱をとり、60℃くらいまで冷ましたら麹を入れる。
- 4.約60℃のお湯を入れてかきまぜる。
- 5.8~10時間保温を続ける。ときどき、かき混ぜて均一にする。
- 6.そのままでも甘いが、一度、鍋で沸騰直前まで暖めるとさらに甘みが増して、日持ちがよくなる。
保温のしかた
基本的に、60℃くらいに保って8~10時間、温度を保ち続ければOK。我が家では、薪ストーブがあるので、あまり熱くないところに鍋ごと放置してあります。
一番簡単にできるのは、魔法瓶にいれて置いておくこと。ただし、温度が下がってくるので、途中で加熱をして温度をたもちます。
ほかに、炊飯器で保温する方法もあります。混ぜたご飯を炊飯器にセットし、炊飯ではなく保温をします。しかし、そのままでは温度が高すぎるので、炊飯器のふたは閉めずに、上にカゴをのせ、その上にタオルを広げて熱を逃がします。
完成した甘酒は、そのままでは甘すぎてノドが痛くなるほど。水で薄めて、ショウガと塩を加えて、暖めるととてもおいしいですよ。
ここで使う米麹は自分で作ることができます。作り方は、こちらの記事「和食に不可欠!麹(こうじ)を作る方法」をごらんください。
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